” 映画館 社員 として働いてみたいけど、 映画館 社員 は、どのような仕事をしているの?”と、疑問や不安を抱いている人向けにこの記事を書きました。
私は4年間、 映画館 社員 として様々なことに挑戦してきました。
レジ打ちも接客も未経験でしたが、その時の体験、知識をこの記事から皆様へ提供し、 映画館 社員 への一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
本題に入りますが、 映画館 社員 の仕事は「劇場スタッフ全体のコントロール」です。人手不足や混雑状況によっては、一時的にアルバイトと肩を並べて接客・スクリーン清掃などをこなす事があります。
各作品の上映開始/終了のタイミングなどで手が空いたセクションと、混雑などで人手不足のセクションを瞬時に見極め、 映画館 社員 が手が空いたセクションへ、” ヘルプ要請(インカムと呼ばれる無線を使用) ” を行うなど、判断力と気遣いが求められます。
面接前や、 映画館 社員 として働きはじめる前に、 映画館 社員 とアルバイトの違いを理解しましょう。アルバイトの仕事は、以前の記事でまとめてますので、こちらをご覧ください。
本記事の構成(=もくじ)
映画館 社員 の給料を知る
大手シネコン各社の求人情報を確認すると、 映画館 社員 はどの会社も同じような給料状況であることがわかります。
雇用条件の変更がある可能性があるため、この記事で記載しませんでしたが、福利厚生が会社によって大きく異なります。家賃補助などの詳細情報は、各社の求人情報で見比べてみましょう。
そして、 映画館 社員 の雇用形態は ” 正社員、契約社員 ” の2種類存在します。「長く働きたいか、数年後に退職する前提で働くか」など、今後のキャリアプランを明確にした上で採用面接に臨むべきでしょう。
■一般社員(マネージャー)の場合
A社 | B社 | C社 | |
雇用形態 | 正社員 | 正社員 | 正社員 |
月給 | 20万円~ | 20万6100円~ | 20万円~ |
賞与 | 年2回+期末賞与(会社業績により支給) | 年2回 | 年2回 |
初年度年収 | 300万円~400万円 | 300万円~400万円 | 不明 |
D社 | E社 | ― | |
雇用形態 | 契約社員 | 契約社員 | ― |
月給 | 21万9000円 | 24万円以上 | ― |
賞与 | 不明 | 不明 | ― |
初年度年収 | 300万円~ | 300万円~ | ― |
※大手求人サイトより抜粋、詳細は各社求人情報をご確認ください
■副支配人(シネコン)の場合
年収:500~600万円(ボーナス含む)
※会社、年度業績、個人評価により異なります
※私個人の現役時期(2009~2018年)の情報です
■支配人(シネコン)の場合
年収:600~800万円(ボーナス含む)
※会社、年度業績、個人評価により異なります
※私個人の現役時期(2009~2018年)の情報です
映画館 社員 はセクションごとに配置される
映画館 社員 は役職ごとに役割、仕事内容が大きく異なります。
支配人、副支配人は “社員育成を含む映画館全体のコントロール” を行い、その他の社員たちは、 “担当セクションの売上拡大・スタッフ育成” を行います。
役職、セクション別に仕事内容が異なりますので、下記にまとめました。
支配人
映画館全体のクオリティコントロール(接客レベル、劇場の清潔度、来館動員の確保)が中心。副支配人以下の社員たちの人事育成も並行して行うため、視野の広さが多く求められる。
また、上映のタイムスケジュール作成や、支配人自身が立てた動員予測に対しての各所の人件費/各所の在庫発注予算の確定を行う。(ここが大きく外れると赤字になってしまう可能性もある)
副支配人
支配人が立てた各所の予算が適切に活用されているか管理し、各セクションの社員育成も行う。また、各セクションのアルバイトシフト作成や新規採用活動。(募集をかける、面接する等)
BOX(ボックス)
以前は専任で社員が配属されていたが、自動券売機でのチケット販売がメインになったため、現在は他セクションの社員が平行して担当することが多い。
CONCESSION(コンセ)
アルバイトたちの接客レベル向上を担いながら、ポップコーン豆、ホットドッグ用のパン・ウィンナー、ドリンクの原液などの食品や、包材(ポップコーンカップ、紙コップなど)の発注、在庫管理。
また、上映作品ごとに異なる客層の購買率(ご年配は飲食買わない、若者はホットドッグをよく買う等)を過去作品時の購買率を参考にしながら各所の発注数を決める。(過去実績を多用するため、データ分析はマメにやっておいた方が吉)
STORE(ストア)
映画パンフレット・グッズ・前売券の在庫管理や公開作品ごとのグッズ発注など。また、年に数回、アルバイトが対応した棚卸(在庫数量確認)のダブルチェックを行う。
FLOOR(フロア)
アルバイトたちの接客レベル向上を担いながら、宣材物の劇場展開を計画する。地域ごとに異なる趣向に沿ってプッシュ作成を選定するため、この業務が先々の鑑賞動員数に影響を大きく与える。
映写
昔は映写機にフィルムをセットする等の仕事があったが、現在は、時間指定で自動的に上映が開始されるデジタル上映のため、映写担当が不要。週ごとに異なる上映スケジュールのプログラミングは、当日出勤する社員が専用アプリでを使用して行われる。(操作はとても簡単)
映画館 社員 に求められる人物像
映画館 社員 とアルバイト全員が足並みを揃えて、同じ方向性に向けて行動する必要があるため、「協調性、相互支援(助け合い)」ができる人物を社員採用しています。
スタンドプレーが目立つ人物は、営業マンとしては優秀かもしれませんが、 映画館 社員 としての評価は低く見られるかもしれません。(入社直後の私は、正にコレでした…。)
また、映画館は年中無休のため、 映画館 社員 の勤務シフトは変動制です。全社員が同じ曜日に出勤する訳ではないため、当日出勤社員が何らかのトラブル(デジタル映写機の不具合、鑑賞客からのクレームなど)を対応するため、「コミュニケーション力、問題解決力」が求められます。
参考記事
文部科学省 調査研究事業で採用されている 「伝え方コミュニケーション初級検定」 |
https://child.j-ban.com/ |
夜勤の多い仕事なので 映画館 社員 は体調管理が重要
映画館 社員 に限らず、夜勤が続く仕事は、身体に多大な影響を及ぼす可能性があります。夜勤を続けた人の健康状態について、下記にまとめました。
睡眠障害
夜勤を続けた人は、睡眠をとる時間帯が一定しないため、睡眠障害を引き起こす可能性があります。これには、不眠症、過度の眠気、眠りの浅さ、睡眠時無呼吸症候群などが含まれます。
消化器系
夜勤を続けると、消化器系にも影響を与えます。食事の時間が不規則になり、胃腸の問題や便秘のリスクが高まります。
心血管系
夜勤を続けると、心血管系にも影響を与えます。夜間に働くことで、身体の生物リズムが乱れ、心臓の機能が低下する可能性があります。これには、高血圧、冠動脈疾患、心筋梗塞などが含まれます。
精神的
夜勤を続けると、精神的な問題を引き起こすことがあります。これには、ストレス、不安、うつ病、孤独感、社会的孤立などが含まれます。
参考記事
その他
夜勤を続けると、その他の健康問題を引き起こす可能性があります。これには、肥満、糖尿病、免疫機能の低下、生殖能力の低下などが含まれます。
私自身の体験談ですが、定期的に献血する習慣を持っていましたが、 映画館 社員 に就いてから一年後に献血に向かったところ、血液成分に問題があり、献血ができない状況になりました。
夜勤明けの食生活が主な原因でしたので、夜勤が続く際は、体力・食生活・静養に気をつけてもらえればと思います。
まとめ
映画館 社員 は、映画館全体の状況を把握する視野の広さが何よりも大切です。
接客が苦手だと感じている人でも、 映画館 社員 が向いている可能性が十分にありますので、是非、トライしてもらえると嬉しいです。
とても学びの多い仕事なので、個人的にオススメの仕事です。