この記事では、 マイクロマネジメント上司 の特徴と、現在のマネジメント手法(マイクロマネジメント)に執着しているのかを6ステップに分けて徹底解説いたします。
「上司は選べない」「部下は選べない」ことは一般社会では常識と言われますが、どの組織でも「アタリ」を引きたいと願う方が大勢いらっしゃるかと思います。
もし、部下の立場で「ハズレ」と言われる マイクロマネジメント上司 に遭遇してしまった場合、どのような立ち回りが正解なのか、そのヒントをお伝えします。
本記事の構成(=もくじ)
マイクロマネジメント上司 は「性格が悪い」わけではない
マイクロマネジメント上司 は、理由があるから“マイクロマネジメント”を実行しています。理由と背景を理解することで、 マイクロマネジメント上司 との ” 関わり方 ” が上手くなり、円滑なコミュニケーションが取れるようになります。
私自身、 マイクロマネジメント上司 と五年以上の付き合いを経て、特徴の把握と「性格が悪い人ではなく、コミュニケーションが不器用なだけなのだ」と理解でき、個々に合わせたコミュニケーション手法が必要であることが学べました。
この学びは、長い人生で必ず活きる経験になりますので、「面倒な上司だな」「さっさと転職してしまおう」と安易に判断せず、上司の特徴に合わせて立ち回ることをお勧めします。
マイクロマネジメント上司 を動物に例えると「亀」
マイクロマネジメント上司 を「亀」と例えると、その特徴がより具体的にイメージできます。
亀は甲羅に閉じこもることで自己防衛し、新しい環境への適応がゆっくりとした動きで進んでいます。同様に、マイクロマネージャーは部下に対して自分の意見や指示を押し付ける特徴があり、変化を受け入れることも苦手です。また、部下の自主性や創造性を阻害する可能性もあります。
- 甲羅に閉じこもる傾向がある
- 進むのはゆっくり
- 新しい環境への適応が難しい
- 外部からの刺激を遮断する
この例えを通じて、マイクロマネージャーの行動が “上司の保身や自己防衛 “ によるものであることがより理解できるかもしれません。
ただし、亀の例えはあくまで一般的なものであり、すべてのマイクロマネージャーがこれに当てはまるわけではありません。上司との関係改善のためには、互いの立場や意見を理解し、コミュニケーションを重視する姿勢が重要です。
成果を上げることに重点を置きつつも、自主性を示すことで信頼関係を構築し、マイクロマネージャーの傾向を和らげる可能性があります。
マイクロマネジメント上司 の特徴、思考
下記の特徴や思考が、すべてのマイクロマネージャーに当てはまるわけではありませんが、一部の上司に共通して見られる特徴です。
- 過度の細かい指示
- 信頼の欠如
- 情報の過剰保持
- 納期や成果物の過度な強調
- フィードバックの欠如
- 自己中心的な思考
マイクロマネジメントは効果的なリーダーシップスタイルとは言えません。
部下の能力や自主性を抑える結果となる場合があるため、昇進などで上司の立場に就いた際は、特に注意しましょう。
マイクロマネジメント上司 が存在する理由
組織内にはマイクロマネージャーとして振る舞う上司が存在する一方で、その背後には様々な要因が潜んでいます。個々の上司によって異なる理由があり、場合によっては複数の要因が組み合わさってマイクロマネジメントが行われることもあります。ここでは、マイクロマネジメントが生じる理由の一部を探ってみましょう。
- 部下への不安、不信感
- 過去の部下が失敗した経験
- 過度の目標達成意識
- 部下とのコミュニケーション能力が欠如
- 上司自身が過去に受けたマイクロマネジメント経験
- マイクロマネジメントの成功体験
これらの要因を理解することで、上司がマイクロマネージャーとして振る舞う理由が少しずつ見えてくるかもしれません。
マイクロマネジメントを克服するためには、上司自身が自らのスタイルを振り返り、信頼とコミュニケーションを重視し、部下の成長をサポートする姿勢を持つことが重要です。部下との協力関係を築くことで、より健全な組織文化が築かれるでしょう。
マイクロマネジメント上司 が抱えている問題とは?
これらは一般的な例であり、具体的な状況によっては他の要因も考慮する必要があります。
- 職責による時間管理と効率性の問題:
- 信頼できる部下の不足(コミュニケーション不足)
- 部下の業務情報不足
- 上司自身のパフォーマンスを強要
上司が抱える問題を理解することで、部下としてどのようにサポートできるかを考えることが重要です。それによって、上司との関係を改善し、マイクロマネジメントを和らげる可能性が高まります。
マイクロマネジメント上司 が気に入る部下とは?
一方で、上司よりも優秀な部下は、嫉妬の対象になることがあるかもしれません。上司が自己肯定感に不安を感じる場合、部下の能力や成果に対して嫉妬を抱くことがあります。しかし、上司として成長するためには、優秀な部下をリーダーとして認め、サポートする姿勢を持つことが大切です。
一部の上司は、自分よりも優れた部下と一緒に仕事をすることで、自らのスキルやリーダーシップを向上させる機会と捉えることもあります。成果を出す優秀な部下と協力し、互いに成長を促進する関係を築くことが理想的な状態です。
1.従順な部下
マイクロマネージャーは、従順で指示通りに仕事を進める部下を好む傾向があります。自分の指示に素直に従い、積極的にコミュニケーションを取る部下が上司にとって好感を持たれることがあります。
2.成果を出す部下
マイクロマネージャーは結果重視の傾向が強い場合があります。成果を出す部下は、上司にとって価値がある存在と見なされることがあります。
3.上司のスタイルに合う部下
一部の部下は、マイクロマネージャーのスタイルに適応し、彼らの要求に対して柔軟に対応することができる場合があります。上司との相性が良い部下は、上司にとって好感を持たれる可能性があります。
マイクロマネジメント上司 とのコミュニケーションを円滑にする方法
明確で具体的な質問: 上司が粘着質な対応をしてくる場合、質問をする際には明確で具体的な内容に絞り込んでみてください。曖昧な質問や広範な話題ではなく、特定の問題やタスクに関する質問をすることで、上司も焦点を絞りやすくなります。
これらのアプローチは、上司とのコミュニケーションをより建設的に進めるための一般的な指針です。ただし、上司との関係改善には時間がかかる場合もありますので、焦らず地道に努力することが重要です。また、状況によっては他の同僚や人事部と相談し、サポートを受けることも考慮してください。
進捗報告の徹底
定期的な進捗報告を行い、自分の仕事の進捗状況や成果物を共有することが大切です。進捗報告を通じて上司に対して自分の取り組みや成果を明示することで、彼らの不安を解消し、細かい指示が減るかもしれません。
自己主張とアイデアの提案
自分の意見やアイデアをしっかりと主張することが重要です。上司がコントロールを強める理由として、部下の意見や提案を十分に聞いていない場合があります。自分のアイデアや改善策を提案し、積極的に意見を伝えることで、上司とのコミュニケーションが改善する可能性があります。
共感と理解
上司の不安や要求に対して共感し、理解を示すことが大切です。彼らが抱える問題やプレッシャーを理解し、協力する姿勢を持つことで、上司との信頼関係を築くことができるかもしれません。
フィードバックを求める
上司に対してフィードバックを求めることで、彼らの意見や考えを知ることができます。また、自分自身もフィードバックを受け入れる姿勢を持つことで、コミュニケーションの改善に繋がるでしょう。
まとめ
マイクロマネジメント上司 自身の課題は、「過去の経験との決別」が一番に挙げられるのではないでしょうか。
私自身、600名以上のマネジメント経験がありますが、何度伝えても行動に移してもらえない部下を大勢抱えると、マイクロマネジメントが正しいのでは?と何度も自問したことがあります。
部下の立場からしてみれば「過去なんて関係ないのでは?」と疑問に思うのも当然ですので、この記事で挙げた6つのポイントを活かしていただき、円滑なコミュニケーションを編み出していただきたいと思います。
組織で動く以上、個人の努力のみで得られる結果には限界があります。
マイクロマネジメント上司の特徴に合わせて、最短距離で悩みを解決しましょう。