この記事は、 cli-kintone エクスポート が失敗してしまう方向けにまとめました。
Kintoneの内部データをエラー無しで「 cli-kintone 」から エクスポート できる使い方をご紹介します。実際の設定画像と操作手順に沿って進めましょう。
「 cli-kintone 」のCSVエクスポートが文字化けしてしまい、データ利用できない方は下記の記事をご覧ください。
本記事の構成(=もくじ)
cli-kintone 利用の必須条件
1 | Windows OS搭載PC/64bit搭載PCであること →確認方法(Win10) [1] キーボードの”Windowsマーク”と”X”を同時に押す [2] “システム”をクリック [3] 画面内の”システムの種類”欄で、32bit/64bitが確認できる |
2 | 常時Web使用できること |
3 | 設定者が“Kintoneアプリ設定-アクセス権-アプリ”の「アプリ管理」権限保持者であること |
サイボウズ社提供EXEファイル「 cli-kintone 」と、任意作成する「bat(バッチ)」ファイルを使用すると、Kintoneからエクスポートしたい“対象アプリ/フィールド(項目)”が cli-kintone を介して エクスポート されます
PCアプリ「タスクスケジューラ」を使用すると、上記batファイルを起動させると、指定時刻にCSVファイルが エクスポート される仕組みが構築できます
■用語の確認
exeファイルとは? | Windows上で実行可能なコンピュータプログラムが収められたファイルで、このファイルを指定して開くとプログラムが起動される |
batファイルとは? | Windows環境で実行できるコマンド列を記述したテキストファイル |
タスクスケジューラとは? | Windows OSに入っている管理系機能(ソフト、プログラム)のひとつ 指定時刻になると、指定したプログラムが起動できる |
情報整理(計4項目):メモ帳などでまとめましょう
① cli-kintone から取得したいアプリのID
連動させたいKintoneアプリを開いた後、表示URLからIDを取得する
例:https://●●●●.cybozu.com/k/20/の場合
→URL末尾の値「20」がIDとなる
②ドメイン名
KintoneのURLからドメインを取得する
例:https://●●●●.cybozu.com/の場合
→「●●●●」がドメインとなる
③ cli-kintone と紐づけるAPIトークンを取得
連動させたいKintoneアプリ画面の「設定」アイコンをクリックする
管理画面を開いた後、”設定-カスタマイズ/サービス連携-APIトークン”の手順でAPIトークン発行画面を開く
上図に沿ってAPIトークンを取得する
(1)「生成する」ボタンをクリック
(2)「アクセス権-レコード閲覧」へチェック
(3)「APIトークン」をコピーし、メモ帳などへ貼り付け保管する
(4)「保存」ボタンをクリック
APIトークン取得後、上図「アプリを更新」ボタンをクリックし、設定項目を確定させる
※更新ボタンを押さないとCSV エクスポート が動作しません
④ cli-kintone から エクスポート するフィールド「名称」を取得
管理画面を開いた後、”フォーム”画面を開き、 cli-kintone から エクスポート させたい項目を取得する
上図のように、フィールドの「設定画面」を開き、”フィールド名称”をメモ帳などへ貼り付け保管する
cli-kintone のダウンロード
表題アプリのダウンロード前に、PCデスクトップ画面にデータ保管用の新規フォルダを作成する
新規フォルダ作成後、 cli-kintone ダウンロ-ドページ(外部サイト)より「windows-x64.zip」のダウンロードを行う
“「github.com」は、プログラムのソースコードをバージョン管理するウェブサービスであり、全世界で6,500万人以上(2021年9月現在)のユーザーを抱えています”
ダウンロード終了後、該当zipファイルを”windows-x64.zip-build-windows-x64″”の手順で展開し、アプリ「 cli-kintone 」をPCデスクトップ画面で新規作成したフォルダへ保存する
※”ダウンロード”フォルダなど、Cドライブ直下フォルダへ「 cli-kintone 」を保存すると、正常動作しないことがあるため、ご注意ください
cli-kintone の エクスポート 用batファイルを作成
新規の「メモ帳」を開き、各所で取得した情報を下記コード内①~⑥へ転記し、各所情報を記載する
cli-kintone.exe --export -a 【1】 -d 【2】 -t 【3】 -c "$id,【4】,【5】,【6】" -e sjis > 【7】.csv
【1】 | アプリID(半角値)を入力 |
【2】 | ドメイン名(半角)を入力 |
【3】 | APIトークン(半角)を入力 |
【4】 | エクスポート する「フィールドコード」1つ目を入力 |
【5】 | エクスポート する「フィールドコード」2つ目を入力 |
【6】 | エクスポート する「フィールドコード」3つ目を入力 |
【7】 |
CSVファイル名を入力 |
※【4】、【5】、【6】の箇所は自由に増減することが可能
コード内容の編集完了後、このデータを「batファイル」として保存する
① | ファイル名の語尾”.txt”を”.bat”へ変更する |
② | 文字コードを”UTF-8″から”ANSI”へ変更する |
③ | 保存する |
cli-kintone から エクスポート 可能か動作テスト
PC画面の新規作成フォルダに2つのデータ(① cli-kintone.exe ②batファイル)が揃っているか確認
※揃っていない場合、正常動作しません
確認後、batファイルをダブルクリックし、PCデスクトップ画面の新規作成フォルダ内に「kintone.csv」が エクスポート されていれば成功
失敗した場合、本ページ冒頭から操作方法を見直していただければ解決できる筈です